覚書

知られていない人や作品を紹介したいです。

村木竹夫「衣巻省三、北川冬彦、安西冬衛三氏のグリンプス」『ファンタジア』第二輯 昭和

 衣卷省三
「毀れた街」は「毀した街」だ(タルホ氏)
省三氏の詩は「薔薇と泪とあれと」である。僕はいつも思つてゐる。衣卷自身がいろんな色彩と匂ひの詩を持つて歩いてゐると。
(モオニングにラツパズボン)
省三の詩は空気の匂ひがする。いつも孤独のエトランヂエ。半分死んでゐるコスモポリタン。僕は省三氏のやうに快適な人に会つた事が無い。又日本中に省三氏のやうに快適な人は居ないだらう。
僕は人と交際すると、最初の印象で其人の性格を見分ける。僕は其人の性格の惡を捨てゝ好きな点だけを見ながら交際する。だが省三氏にはそれが出来ない。このダンデイのグリムプスを捕まうと思つてもつかめないのだ
匂ひと色は只僕を強く刺戟する。省三氏のエロチシズムはジヤチズ。
HE COMES FROM KOBE!
酔つぱらつた FAIRY!