ひびわれた 手鏡の中のレールを 蒼い猫が横ぎつていつた仰向けになつた ぼくのベツドの橇を索いてゆく 水銀のような細い手キシキシ キシキシ 湖の氷面鏡が歪むたびに 石膏の片脚が近づいてくるああ こんなにも揺れ合う 血の提燈を贈つてくれたナザレの隕星も…
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