ゆうべ ぼくは 疾む世界を脱けだし 凍える雲の飛込板佇つていたしきりに 血尿を放つ涸れたプールの底には 共同墓地の 白い十字架の影が刻まれて――いつか銹びついたまま胸につき刺さる弾丸を するするかすめては 堕ちてゆく 小さい落日のひかり重たげな空気の…
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