雹が熱い瞼をたたいてゆくと ほのかに匂つてくるまだ青い心臓に肖た 傷む葉のかげから灰にまみれた翅をひらく 白い蝶の影が 遺された木琴をかなでながら消えてゆく 肋骨の夢の果て あんなに隧道の中に垂れている星の氷柱をつぎつぎ鳴らしてゆく 墓石の馬車の…
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